化粧品を作るウラガワ人間でも10代女子になれるか?[デオコおじさん変態注意]

しょーいちです。
今日はある意味、「しょーいち」らしい内容です。

みなさん、デオコという商品はご存知でしょうか。
ロート製薬から出ているデオトラント製品ブランドです。
最近、妙に話題になっているのでご存知の方もいるかもしれません。

デオコ トップ画像
ロート製薬 DEOCO. HPより : https://jp.rohto.com/deoco/

30代~50代をターゲットにし、おとな臭(加齢臭)を抑制する事をコンセプトにした製品です。
よくあるテーマの商品なのですが…

この製品が話題になったのは、製品の「匂い」です。

なんと、「10代女子の匂い」がするらしいんです!

デオコの香料には「ラクトン」という成分が含まれています。
これは10代後半の女子の体臭中に多く含まれる成分で、ピーチやココナッツのような甘い匂いがするんだそう。
ラクトンは年齢と共に減少し、デオコは「減ったラクトンを補おう」という商品なんだそうです。

ここに目を付けたのが、なんと「おじさん」達でした。

「デオコを付ければ、俺も10代女子に変身できるんじゃね?」

というわけですね。

そして、その魔法に挑戦したおじさん達が、

自分を抱きしめたくなってしまった。
これで夢の女体化ができた!
布団から加齢臭じゃなく、女子高生の匂いがするよぉぉ

などと言い、
そのパンチのある感想が話題となり、ドラッグストアで品薄になるということになったそうです。

さて、僕は化粧品を作る仕事をしています。
言ってしまえば、「魔法をかける側」の人です。
日々、何種類もの製品に触れ、女性らしい匂いを表現した香料を多く嗅ぎます。

そんなウラガワ人間でも、デオコは僕を女子に変身させてくれるのでしょうか?

まず前提として、化粧品は「イメージ」が大切な製品です。
特に香料はイメージによるところが強い部分です。

例えば「せっけんの香り」とは、製造現場では「ほぼ無臭か、すこし酸っぱい脂肪酸の香り」なのですが、製品ではフローラルな香りをさせます。

他にも、「森の香り」も「青臭い草葉と腐葉土の土臭さ」が混じった自然らしい匂いなのですが、 製品では葉っぱのグリーンな匂いに少しフローラルを足します。

つまり、本当に10代女子の匂いを醸し出しているかを確認するには、実際に若い女子の匂いを嗅ぐしかありません。
かつ、ラクトンは多くの女子に共通する甘い匂いらしいので、何人も嗅ぐ必要があります。

体臭を嗅がせてくれる女子の伝手なんて、僕にはありません。

仕方がないので、現地調達にしましょう。
早速、デオコを買うために駅前へ向かいます。

夕方に駅前の道を歩くと、部活帰りらしい女子高生と多くすれ違います。
体温が上がり、汗をかいている状態。
においが濃くなる好条件ですね。

その女子高生たちとすれ違った瞬間、少し大きめに鼻で吸い込みます。

すぅぅ~

確かに、すこし汗の酸っぱさの中に、何とも言えない甘い匂いがあります。
さて、これが共通するにおいなのか、数を重ねて定量分析していきましょう。

吸い込み、吸い込み。
くんか、くんか。

もう犯罪臭しかしませんね。
翌日の不審者情報に載っていなければ良いのですが。

さて、ある程度の人数を嗅いだことで、一定の感覚が掴めました。
この匂いがデオコを使うと表現できるのでしょうか。

ドラッグストアに辿り着き、デオコのボディーソープを買ってみます。
350mlボトルタイプだと、末端価格で1080円でした。
ドラッグストア市場だと、なかなか高価格帯ですね。

デオコ 本体写真

容器は少しキズが目立ちやすいPETのボトルと思います。
外観にそれほど高級感はありません。

では、本題の中身です。
ボディソープの中では、クリーミーな感触を表現したタイプですね。
泡が濃厚という訳ではありませんが、肌を撫でると「しっとりと滑る」感触をうまく表現できていると思います。

匂いは確かに、甘く軽やかなフローラルの香りがするのですが、あまり女子感は感じません。
体臭と混ざることで、あの部活帰りの女子高生のにおいになるのでしょうか。

若い女子となるため、足の先から頭の頂点まで、もちろん髪の毛もデオコのボディソープで洗います。
髪の毛は空気と触れやすいので、きっと枕が女子高生のにおいになるはず…!

さらに匂いを染み込ませるため、全身アワアワにした後、5分ほど放置して香り付けを試みます。
普通に使用するよりも、さらに女子の匂いがすることでしょう。

さて、5分ほど放置すると、体に変化が訪れます。
なんと下腹部の辺りがムズムズするのです。
それも皮膚の薄い所が、痛いともむず痒いとも言えない、なんとも背徳的なゾクゾク感。

「こ、これが女子高生になる感覚なのか!」
思わず興奮してきます。

さらにしばらく放置すると、身体中がソワソワしてきます。
まるで薄皮を撫でられているかのよう。

こ、これは一体!?
気になって、裏面の全成分表示を確認します。

デオコ 全成分表示
引用: ロート製薬HP デオコ全成分表示
https://jp.rohto.com/seib/seib/?kw=157679

メントールかよ!
ただの冷感作用かよっ!

お湯で洗い流すと、先程までの官能的な感覚は、泡とともに流れてしまいました。
人間の妄想力というのはスゴいものですね。

身体の水分を拭きとり、家族ににおいを確認してもらいます。

「別に、普通じゃない? 体臭も感じないし、女子の匂いもしないね。」

どうやら僕は、思春期女子に変身することが出来なかったようです。

しかし、僕はここで諦めません。
さらにシチュエーションを変えてデオコを使用し、少しでも女子を感じられるかに挑戦します。

  1. 女子っぽく半身浴に挑戦し、女子に気持ちを寄せる。
    → におい変化なし。ひげが柔らかくなり、デオコで髭そりがスムーズにできる。
  2. 筋トレして男性ホルモンをガンガン出して、女子に飢えてみる。
    → におい変化なし。肌がすべすべして筋肉が愛おしくなる。
  3. ちょっとエッチな映像を見て、女子に敏感になる。
    → におい変化なし。クリーミーな泡が肌を撫でてイケナイ気分になる。

みごとに、全敗です!
どれだけ試しても、あの女子高生の匂いは感じられませんでした。

でも、これだけ毎日お風呂場で楽しめたのはいい経験でした。
デオコの使用感は良いものですので、良かったら一度試してみてください。
もしかしたら、あなたは10代女子になれるかもしれませんよ…?

追記
今回はバカっぽい企画でしたので、詳しい成分の分析や、化学的な内容には触れませんでした。
なので、少し正確ではない内容も含まれていることと思います。
またいずれ、化粧品を真面目に見てみる記事を書いてみようと思います。