
2020年も、もうすぐ終わってしまいますね。
年末といえば大掃除ですが、皆さんは無事に終えられましたでしょうか?
今回は「片づけ」に関する本の感想を書いてみました!
僕が読んだのは2011年発刊のものですが、2019年に改訂版も出版されていますね。
感想
「自分がときめくもの」以外は捨てましょう! ということをテーマにした本です。
モノを捨てる際の判断基準が、そのモノを持った時に「心がときめくか、あった方がいいなと思えるかどうか」を重視しています。
つまり、心の動きをメインに主旨を展開していくため、とても感応的で、スピリチュアルで、感覚的な内容となっています。
読む人がいわゆる理系で、片づけをするメリットの論理や、それを証明する証拠を求める人であれば、この本はおすすめしません。
すべてが眉唾で、胡散臭い内容に感じてしまうと思います。
けれど、以下のような人には参考になるかと思います。
- 片づけをしなければと思いつつ、できていない人
- 「片づけしたい!」という気持ちを高めてくれる本を探している人
- つくも神や風水をちょっと、またはしっかりと信じている人
あえて「感覚的」の部分を強調しましたが、具体的な片づけの方法も記載されているので、各々で必要な情報を取捨選択すると良いかと思います。
さて、では本書のテーマである「ときめき」の部分と、今回は年末の記事なので「大掃除」に関する箇所をピックアップしてみたいと思います。
「片づけ」と「掃除」は別物だ。
「掃除」と「片づけ」。いっしょくたにされがちな二つの言葉ですが、まったくの別物です。(中略)片づけは対モノで、掃除は対汚れ。片づけはモノを動かしたり収めたりして部屋をきれいにすることで、掃除は汚れを拭いたり、掃いたりして部屋をきれいにすることです。
『人生がときめく片づけの魔法2』(近藤麻理恵 著、サンマーク出版)17ページより
大掃除の時期になると、掃除をしながら片づけを行ってしまう人も多いでしょう。
しかし、このやり方では一生片づけは終わらないと筆者は主張します。
掃除とは「自然を相手にした、汚れを落とす行為」であり、いつの間にか知らないうちに溜まっているものを落とす行動です。
年末に大掃除の風習があるのは、1年の汚れを落とすと共に、無心になって掃除をすることで心を清めることができるからでしょう。
対して、片づけとは「モノを相手にした、捨てたり収納したりする行為」であり、自分が溜めたモノを捨てたり、定位置を決めて収納したりする行為になります。
つまり、片づけには「モノを残すか、捨てるか、残すなら定位置はどこにするか」などの判断に迫られ、どうしても思考が必要になります。
よって、大掃除のときに片づけをしようとしてしまうと、相反する2つのことを同時に行います。
結果、すべてが中途半端になってしまうのです。
もし年末におうちをきれいにしたいと思ったら、まずは大掃除の前に、片づけを行うべきだと筆者は説いています。
捨てるかどうかの判断は「ときめく」か否か。
「捨てる」ことだけを考えて片づけをすると、不幸になります。なぜなら、本来片づけで選ぶべきなのは、「捨てるモノ」ではなくて「残すモノ」だからです。(中略)モノを残すか捨てるか見極めるときも「持っていて幸せかどうか」、つまり、「持っていて心がときめくかどうか」を基準にするべきなのです。
『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵 著、サンマーク出版)62.63ページより
筆者はモノを残すか捨てるか見極める時は「触ったときに、ときめくか」を基準にするべきであると主張します。
お気に入りの服など、ときめいて使えるモノは大切に置いておきましょう。
しかし、モノを選んでいると、「ときめかないけど『必要・便利・すてられない』モノ」が出てくるかもしれません。
その時は、そのモノが持つ本当の役割を果たしているかを考えてみましょう。
または、あなたがそのモノに込めた想いを、モノがしっかりと受け止めているかを考えてみると良いかもしれません。
逆に「ときめくけど、使えない」モノは捨ててはいけません。それはあなたの心を捨ててしまう行為になってしまいます。
例えば、昔着ていたコスプレ衣装に今でもときめくなら、部屋着にしてみましょう。
今でもときめくアイドルのポスターは自分スペースの物置に貼ってみましょう。
あなたの心がときめくなら、そのモノはどんなモノであれ、あなたにとって必要なものなのです。
本書には他にも、片づけをするときに守るべき順番や、服のたたみ方などの方法も記載されていました。
1巻目は主に「片づけをする上での精神面」を取り上げ、2巻目は「具体的な片づけの方法」を中心に書かれていました。
少しスピリチュアルな内容が多いため、読後はふんわりとした気持ちになりますが、「片づけの取り組み方」を学ぶ上では参考になると思います。
今年こそは片づけたい! と思っている方の助けになれば幸いです。
では、よいお年を!