Outward プレイ日記 1 ~目が覚めると異世界で素っ裸だった ~

そこには、海が広がっていた。

なぜか、素っ裸だった。


まぶしい朝日、絶え間なく続く波音、肌をなでる潮風。
そして、痛々しい船の残骸。

なんだか記憶が混濁している。
僕はなぜこんなところにいるのだろう。
昨晩はゲームをして、布団で眠ったはずなのに…。

周りを見渡してみる。
太陽がまぶしい。まぶたの裏までオレンジ色に見える。

時より強く吹く風が肌を冷やし、鳥肌が立つ。
ひとまず、現状を確認しなければ…。

すこし歩くと、木の棒が落ちていた。
手に取ると、なぜか勢いよく火が付いた。
驚いて思わず棒を下ろしたら、何事も無かったかのように火が消えた。

どうやら、松明のようなものらしい。
もう一度慎重に松明を掲げたら再び火が付いた。
魔法のようなものだろうか?

松明であたりを照らしながら歩くと、砂浜に人が埋もれていた。
僕は恐ろしくて、見て見ぬふりをした。
周りを見渡すと、他にも何人か倒れている。

もしかしたら、乗っていた船が難破して、僕だけが偶然助かったのだろうか。
他にも生き残こった人はいないのだろうか…。

道中、赤い木の実を見つけた。
食べられるかもしれないので、一応、ポケットに入れておこう。

ガベリーと言うらしい。温めるとさらに美味しい。

そして服も見つけた。
少し湿ってるけど、裸よりはマシだろう。

しばらく歩くと、のどが渇いてきた。
少し山の方に歩くと、小さな川が流れていた。
この水なら大丈夫そうだと思い、手ですくって喉を潤す。
ちょっと元気が出た。これなら早く歩けそうだ。

水筒のような物があると便利なのだけど…。

小高い丘を登り進むと、生き残っている人を発見した。
近づいていくと、喜色を浮かべて話しかけてきた。

「しょーいち!生きていたんだな! 寒いだろ。ほら、火で暖まれ。」

言葉は通じるらしい。とりあえず一安心だ。
僕は “しょーいち” というらしい。彼とは面識があったのだろうか。

色々聞いていると、やはり僕らが乗っていた船が難破したらしい。
彼は救助隊が来るのを待っているそうだ。
しかし、救助隊がいつ来るのか分からない。
僕はここを拠点に、あたりを散策してみることにした。

獣に襲われた!

山の方に歩いていくと、石のアーチが現れた。
明らかに人工物だ。向こうに人がいて、助けてもらえるかもしれない。
僕はアーチの奥へと進んだ。

しかし、アーチの先には骸が横たわっていた。
腰には草を刈り払うための刃物「マチェーテ」が下がっていた。仏さんには申し訳ないが頂戴しよう。
何かを切断したり、もし何かに襲われた時にも役立つだろう。

マチェーテは日本だと「山刀」と呼ばれる、山賊が持ってそうな武器。

マチェーテを腰に差して少し進むと、不安が的中した。
草むらから突然、汚れた獣が襲ってきたのだ。

必死に逃げながらマチェーテを振り回すが、獣は勢いよく噛み付いてきた。
左肩に激痛が走る。こんな獣に噛まれてしまったら感染症にり患したかもしれない。

感染症にかかっても、すぐ死ぬ訳ではなさそうだ。

いくら逃げても、獣はどこまでも追いかけてくる。
死にたくなければ、獣を倒すしかない。

必死の思いで反撃し、獣を力いっぱい切りつける。
激しい死闘の末、なんとか獣を倒すことができた。

どうやら、獣はハイエナのようだった。
肉や牙、皮を切ってポケットに詰め、怪我の手当のために拠点に戻ることにした。

途中、木に近づくと枝が落ちていた。
何かの工作に使えるかもしれないので、何本かポケットに入れておく。

木があれば焚き火をしたり、武器にしたりできそうだ。

拠点のたき火で、先ほどの肉を焼いて食べてみた。
野性味溢れすぎる味だ。焼肉のたれでもあればいいのに。
しっかりとした設備があれば料理もできるだろうが、たき火ではこれが限界だ。

生肉を食べると病気になるらしい。しっかり焼きましょう。

包帯を巻き、体力を回復させて再度アーチの向こう側を目指す。

アーチをくぐり、先を進む。

ハイエナの骸の先に、もう1匹隠れていた。
こいつを倒さなければ、先へは進めない。
僕は必死にマテェーテを振り回して戦いに挑んだ。

しかし、傷ついた体では剣に力が入らず、どんどん追い詰められてしまう。
刃物を振り回した隙に、背中に焼けるような痛みが走った。

息ができなくなって、やがて立てなくなってしまった。

そのまま、目の前が真っ暗になった。

次回 Outward プレイ日記2へ

Outward というゲームを始めました。
ゲームのコンセプトが「リアル」なので、体験記っぽくプレイ日記を書いてみようと思います。

すこし遊んでみた感じだと「スカイリムにリアル要素を足したゲーム」って感じです。
でも、何でもかんでも調べられるオープン性は、スカイリムの方が高かったですね。

もし興味を持った方は、一度ストアページを見てみると面白いかもしれませんよ!
Steamのページを貼りますので、良かったら見てみてください。