しょーいちです。
早起きするつもりが、朝までぐっすり寝てしまいました。
朝食は冷蔵庫に食パンとヨーグルトがあったので、これを頂きましょう。
午前中は特に予定が無いので、コーヒーを飲みながら日記を書いておきます。
ここのお宿はチェックアウトが11時なので、ゆっくりできるのがありがたいですね。
コーヒーを入れる際に驚いたのですが、カップに故郷の奈良が描かれていました。
宿の主人は「京都に行ったことはあるけど、奈良は知らない」と言っていたので、海外では京都と奈良はひとくくりなのかもしれません。
さて、チェックアウトする前に、宿の周りを見て回ります。
玄関あたりをウロウロしてると、猫が人懐っこく近寄ってきます。
裏手には牧場が広がっていて、羊が草を食んでいます。
スマホで写真を撮っていると、1匹の羊が近寄ってきました。
どうやら僕を餌をくれる人だと思っているらしく、手を出すと舐めてきました。
羊の毛はポフポフしていて、ずっと撫でていたくなります。
羊のちょっと悲し気な顔が、なんとも可愛いですね。
とても後ろ髪引かれますが、チェックアウトして先を急ぎましょう。
さて、まずは昼ご飯です!
お店は昨日と同じくZepsで、今日はパニーニを頂きます。
パンが香ばしくて美味しかったですよ!
お客さんも多いし、ここのお店はいつも賑わってますね。
ご飯を食べたら腹ごなしに、店向かいの公園へ歩きます。
こういった公園が家の近くにあったら、ずっと過ごせるのになぁ。
公園には、昔切り出されたという巨木が横たわっています。
直径は両手を広げても届かないくらい。
マウントフィールドの大樹と同等か、それ以上の大きさです。
公園のベンチに座って、ぼんやり空を眺めます。
この広い空は見慣れたけれど、いつまでも飽きないですね。日本に戻るのが少し嫌になる瞬間です。
空と風を楽しんだら次の宿泊先、ビチェノに向かって出発です。
ドライブの途中、ヒッチハイクをしている男性を見かけました。
方向が少しだけ違うので、そのまま素通りしてしまいました。
けれど確か、オーストラリアの人は困っている人を全力で助けるそうです。
僕も見習ってみようとすぐに引き返しましたが、その時には彼はもういませんでした。
すこし、罪悪感が残ります。
この日のドライブは、他にもいろいろとありました。
雨が降るきつい山道なのに、制限速度が100kmで後ろからどんどん車が迫ってきたり、
ラジオから”Livin’ la Vida Loca”(郷ひろみの”GOLDFINGER ’99″の原曲)が流れてテンションが上がったり、
その結果、大幅にスピードを上げて山道を攻めたら、路肩からカンガルーが飛び出してきて、慌てて急ブレーキを踏んだり、
最後の森を抜けると、急に快晴になって日差しが強くなったり。
ほんとに、色々ありました。
ところで、話は変わりますがタスマニアはワイナリーが沢山あります。
今までは素通りしてきたのですが、今日から向かう東海岸はワイナリーの多い地域の1つ。
早速、向かってみましょう。
今日伺ったのは、SPRING VALE というワイナリー。
経路上にあったからという理由で選んだので、前情報は一切調べていません。
どんな所なのでしょうか。
ワイナリーに入ると、広大な面積にブドウ畑が広がっています。
地道を車でどんどんと進みます。
お店の正面まできました。
正面写真を撮り忘れていたので、ホームページから引用します。
牧歌的で、周りの雰囲気とすごく合ってました。
建物の中に入ると、美人なお姉さんがカウンターに立っていました。
「試飲されますか?」と言ってくださるので、少しいただきます。
どうやら、白ワインがメインみたいですね。
ちびちび。
おー、ちょっとスパイシー!
さっぱりした香りと、少し刺激のあるスパイシーさがあります。
料理と合わせると、とても美味しく食が進むと思います。
しかし今回は、友人達が好みそうな甘いワインを探しにきました。
その旨を伝えると、
「そのグラスが空いたら、一番甘いのを入れてあげるわ」
と、言われます。
親切なのか、多めにグラスに注いでくださるので、僕の許容量はすぐに超えてしまいそう。
「お酒に弱いので…」と断りを入れ、デザートワインも試飲させてもらいました。
くぴくぴ。
めっちゃ、濃厚!
ぶどうの甘さが豊潤に広がりつつ、ピリッとスパイシーも少しアクセントとして感じます。
もうこれは、ひと口でお気に入りですね。
すぐにひとつ、22$(約2000円)で購入しました。
ワインはウイスキーと比べて価格が良心的で良いですね。
自制しないと、たくさん買いたくなってしまいます。
さて、2日続けてほろ酔い運転ですが、なんとか今日のお宿に到着です。
Bicheno Ocean View Retreat という、地球の歩き方にも載っている場所です。
ここは写真で一目惚れして「絶対泊まろう!」と、旅行計画の最初に宿泊を決めたお宿でもあります。
駐車場に車を停めて、
鍵をもらってチェックインをします。
部屋は綺麗ですが、広さは普通ですね。
それでも一人旅行だと、十分すぎるくらいです。
しかし、このお宿の売りは、なんと言ってもオーシャンビュー!
ベッドから見える景色がこちら!
すっ、凄すぎるー!!
海と空が、ベッドから一望できます。
寝ころびながら水平線を眺められるだなんて、なんて贅沢なんでしょう!
もちろん外に出ると、波の音が聞こえてきます。
まさにリゾート! 憧れのフロントビーチですよ!
ただ、この窓は玄関も兼ねているので、少しだけプライベートが確保しにくかったりします。
カーテンを閉めればよいのですが、すると景観も見られないというトレードオフ。
まぁ、男の一人旅行なので、僕にはあまり問題にはなりません。
お昼は宿でのんびりと過ごし、夜は Lobster Shack というお店に行きました。
海岸にあるお店で、ロブスターが頂けるそうです。
お店からは、綺麗な夕焼けが眺められます。
さて、メニューを見てみたのですが、ロブスター料理は65$(約5300円)と、少しお高め。
なので、ロブスターロールとシーフードチャウダーを注文しました。
全部で35$(約3000円)です。
チャウダーの味がしっかりとしていて、なかなかに美味でした。
ロブスターも味はあっさりとしていて、食べやすかったです。
想像と違って、エビというよりカニに近い感じがしました。
宿に帰る頃には、すっかり夜も更けていました。
風が少し寒く、冬が近づいているのを感じます。
夜9時頃、ふと軒先にでて空を眺めて見ました。
すると、
そう、見たかったのは、まさにコレ!
この旅1番の、満天の星空です!
ブルニー島では薄かった感動ですが、今は胸が躍るような心地です。
辺り360度、すべての空を眺められるので、まるで星空の中にいるような気持ちになります。
まっすぐ正面を向いても、星空が見えるんです!
ぜんぶの星が瞬いてるのがはっきりと見えます。
「星がキラキラしている」という言葉の意味を、ここで体感することができました。
購入していた地ビールを片手に、ぼんやりと星を眺めます。
流れ星も2個、見ることができました。
タスマニアに来て、本当に良かったと思える瞬間です。
この光景を、ずっと忘れないようにしたいですね。
お酒を飲んでしまったので、このままお布団に入ろうと思います。
では、また明日。