しょーいちです。
今日もめちゃめちゃいい天気です。
窓から見える中庭が、朝日で照らされてとても綺麗です。
そして、今日の朝ごはんはこちら。
昨日の晩ご飯が良かったので、朝食も一番大きいメガ・ブレックファーストという物をお願いします。
うまい! 本当に美味しい!
ベーコンのカリカリ具合、マッシュルームやスクランブルエッグの味付け、ハーブの効かせ具合が絶妙です。
パンも2種類あって、香ばしさやモチモチさに特徴があって美味しいです。
正直、ごはんはずっとここで食べていたいですね。
もし次タスマニア来たら、ここに絶対泊まります!
さて、ごはんを食べたら旅行最後のアクティビティ、マリア島散策に向けて出発です!
朝8時半に港に着き、のんびりと出航を待ちます。
乗客の前に、島へ運ぶ荷物がどんどん運ばれて行きます。
大きな木材や、調査で使いそうな機材など、クレーンを使って運び込んでいます。
船内はなかなか広いです。
2階建てになっていて、1階は沢山の椅子が並んでいます。
飲み物やスナックを出してくれるカウンターもあります。
2階は6人掛けのボックス席が並ぶ部分と、半屋外のデッキになっている部分があります。
今回は人も少ないので、デッキで海を眺めながら過ごしましょう。
9時になったら出航です。
タスマニア本土を離れ、40分ほどフェリーに乗ります。
船はあまり揺れず、船酔いしやすい僕でも大丈夫でした。
しかし少し時間が長いので、不安な方は酔い止めを持っていきましょう。
そして、マリア島に到着しました!
まず見てください、この海の透明さ!
大きなフェリーが停船できる深さがあるのに、海底がはっきりと見れます。
マリア島では、シュノーケリングをしても良い場所もあるそうです!
夏でも少し水温が冷たいでしょうけれど、憧れますね。
桟橋を歩いて上陸すると、国立公園お馴染みの看板が見えてきます。
これを見ると、観光地に来た気分になりますね。
まずはダーリントン(Darlington)という、島の管理施設が集まっている所へ向かいましょう。
看板に従って、歩いて進みます。
歩いて気付くのですが、ここは本当に静かな場所です。
人の喧騒というか、車や室外機のような機械音がまったくありません。
自然の小さなもの、鳥の声や海の波、風が吹き抜ける音で満ちています。
歩くときの地面を踏みしめる音に、なんだか落ち着きます。
途中、キャンプ場も発見しました。
すべて道具を持ち込むのであれば、キャンプもできそうです。
写真には撮っていませんが、コテージっぽい宿泊施設もありましたよ。
近くには、薪置き場もありました。
無人島でキャンプファイヤーをしたら、迫力あるでしょうね!
さて、5分ほど歩くと、ダーリントンに到着しました。
ここで自転車を借りられるので、さっそく向かいましょう。
1日借りて33$(約3000円)です。
少し料金がかかりますが、マリア島は広いので、借りることを強くおすすめします!
坂道がちょっとキツいけれど、色々回ることができますよ!
マップを見ながら自転車をこぎ、まずは有名な Painted Cliffs という場所へ向かいます。
駐輪場らしき場所で自転車を止めていると、近くで休んでいた家族に声をかけられます。
「やあ、よかったら1つ食べない?」
なんと、ビスケットを頂きました!
ふとした優しさに、めちゃくちゃ嬉しくなります。
ビスケットもバターをしっかり感じるしっとりした味で、疲れた身体に染み渡ります。
さて、ビスケットをかじりながら道を進むと、砂の色が変わってきます。
和歌山県の千畳敷がカラフルになった感じ…、とも少し違う。
色が幾層にもグラデーションになっていて、自然のアートさを感じます。
1つの石をアップにすると、こんな感じ。
こういった色が、頭上高くまで続いています。
たくさんの人がこの色の濃淡を楽しんで、写真を撮っています。
自転車へ戻る途中、家族で来たのか、お父さんが子供たちの写真を撮っている瞬間と鉢合わせます。
ビスケットをくれた家族に見習って、僕も人に優しくしてみようと挑戦します。
「僕が写真を撮りましょうか?」
英語で伝えますが、いきなり話しかけたのが悪かったのか、みんな怪訝そうな顔をします。
なんとか身振りで意思を伝えて、家族が並んだ写真を撮ることができました。
お節介だったかもしれませんが、僕は家族が並ぶ写真が好きなので、良しとしましょう。
さて次は、ガイドマップに載ってない所へ行きたくなりました。
名所は楽しいのですが、秘島に来たのだから、人のあまり来ないところへ行きたくなります。
出港前にもらった地図の、細い道の方へ自転車を進ませます。
あまり人通りがないのか、どんどん道が険しくなります。
森を抜けると、崩れ落ちた廃屋が見えてきました。
Oast House というらしいです。
僕は思わず、ドラゴンクエストを想像します。
「森の中で、廃屋を発見する。中に入ってみると、そこには宝箱があった。」
これがドラクエだとセオリーなのですが、部屋の隅にもお宝は存在しませんでした。
しかし!
野生のモンスターと遭遇します!
野生のウォンバットがあらわれた!
ウォンバットは夢中で草をたべている。
→ ぽふぽふと撫でる。
さっ、触れたよー!
しょーいちは、すこし癒された。
実はマリア島の大通りでもウォンバットを見かけたのですが、近づくと走って逃げたので、触るのは無理だと思ってました。
ここは人間があまり来ないからか、警戒心が低いのかもしれません。
この子が食事に夢中だったからかもしれません。
さて、体力も回復したので先を進みます。
次は Fossil Cliffs という崖を目指します。
ちょうど先ほどの Painted Cliffs から、ダーリントンを挟んで反対側になります。
この2ヶ所を見ようと思うと、3時間は歩かないと行けないのですが、自転車だと30分です。
自転車はやっぱり良いですね!
ダーリントンでトイレ休憩をしていると、大きな鳥と遭遇しました。
小さな子供が乗れそうなくらい大きいです。
のんびりと草を食べていて、近づいても逃げようとしません。
さすがに触ることはできませんでしたが、間近で見ることができました。
しかし、ウォンバットは違います。
ちょっと道の端から覗くと、昼寝してたりします。
ここぞとばかりに撫でてみます。
ふにふにと触ると、口元がもごもごと動いて可愛い。
もうずっと、ウォンバットだけ見て時間を過ごしたくなってきます。
気を取り直して、先へ進みましょう。
目的地へ向かう前に分かれ道があり、細い山道の方には CONVICT BUILT RESERVOIR という場所があるそう。
よく分かりませんが、人のいない方には行ってみましょう!
山道を自転車で進むこと15分、広場のような所が見えてきました。
人の気配もないので、ここで昼食としましょう。
ベンチからは、静かな池と、向こうには Bishop and Clerk という、マリア島ブッシュウォークで人気の高台が見えます。
そのコースはレベル4で、先日のフレシネ国立公園で大変さを経験しているので、今回は見送りました。
マリア島を一望できて、雲が近くて、かなり良い眺めだそうですよ!
さて、昼食代わりの栄養バーを食べて、一息ついたら道を引き返して先に進みます。
ここからはかなりキツい坂道になり、道路ではなく草原の道になります。
道なき道を、ガシガシと登ります。
汗がだらだらと流れてくる頃、やっと目的地が見えてきました。
うひゃー、高い!
怖いけど、めっちゃ綺麗!
まるで福井県の東尋坊のような場所ですが、柵も手すりもありません。
写真を撮ったところも、1歩進めば、崖から真っ逆さまです。
けれど、だからこそ味わえる解放感!
一歩後ろから写真を撮ると、草原・海・空がグラデーションのように映ります。
これが180°見渡す限りに広がっています。
寝ころんで草の匂いに触れつつ、波の音も感じる。
もう…、たまりません!
あまりに壮大で、1時間ほど座り込んで、ぼんやりしました。
そんなことをしていると、フェリーの時間が迫ってきます。
自転車を漕ぎ始めると、大きなカンガルーと遭遇します。
自分と同じほど背丈があるので、近づくか悩みました。
草原を疾走し、ダーリントンまで急いで自転車を返却します。
フェリー乗り場まで歩くと、もうマリア島とはお別れです。
あぁ、さらばマリア島。
ウォンバット、もっと見ていたかったなぁ。
僕はもう、彼らの虜になってしまいました。
さてタスマニア本土に帰ってきましたが、このままホバートに帰るのも面白くないので、ワイナリーに一軒寄りたいと思います。
それがこちらの darlington vineyard です。
実は昨日にも訪れていたのですが、閉まっていたのでリベンジです。
今日は開いていて、セラーに入ることができました。
どうやら昨日は親戚の結婚式に行っていたそう。
ここのワイナリーも白ワインが数種類あり、赤ワインは1つだけです。
さっそく白ワインを試飲させてもらいます。
ぐびぐび。
さっぱりー!!
甘味よりもさっぱり感が強めの印象です。
あっさりしていて飲みやすい、けれどちゃんとブドウの香りも感じます。
我が家だと、夕食にイタリア料理と合わせて飲みたがるでしょうね。
白ワインを4種類と赤ワインを試飲させてもらったのですが、この赤ワインが面白かったんです。
あっさりした口当たりとぶどうの香りはそのままに、ピリリとスパイシー感があるんですよ。
お土産なら少しパンチのあるものと思い、僕はあえて赤ワインを購入しました。(34$ 約2600円)
余裕のあった旅行バッグは、お土産のお酒でもう限界です。
ワインも購入したので、とうとうホバートへ帰ります。
トリアバンナからホバートへは、ホバート空港の前を横切るような道を走ります。
旅が始まった所に戻るので、もう終盤なんだなぁと感じますね。
夕方に空港付近から市内の方向へ走りましたが、かなりの交通量です。
帰宅ラッシュでしょうか、始めてタスマニアでゆっくり走りました。
それでも、渋滞ではないんです。5車線ありますからね。
というわけで、最後のお宿である The Old Woolstore Apartment Hotel に到着しました。
ここは地球の歩き方にも載っていて、日本語デスクもあり、空港とのシャトルバスである SkyBus も停まるホテルです。
なんと便利!
https://www.oldwoolstore.com.au/
本当は、ここを最初の宿にするのが良かったのでしょうね。
僕は何も考えていなかったので、最後にしてしまいました。
フロントも洗練されていて、部屋の鍵はカードキー。
なんか都会に戻ったなぁと感じます。
洗濯機・乾燥機も無料で使用でき、フロントで使い方を聞いたり、洗剤ももらうこともできます。
ただし、1台ずつしかないので空いていないこともあります。
お風呂も清潔でバスタブもあり、都会的な感じがします。
さて夕食ですが、Googleマップで調べると、近くに Frank というアルゼンチン料理店があるらしい。
アルゼンチン料理…、食べたことありません。
さっそく行ってみましょう。
中に入ると、薄暗くて全体がバーのように雰囲気があります。
なんだか料金が高そうな感じ…。
しかし、椅子にまで座ってしまったので引き返せません。
店員のお兄さんはイケメンで優しく、アルゼンチン料理を食べたことないと伝えると、おすすめを教えてくれました。
お兄さんの勧めで、ラム肉のステーキと、カボチャとアーモンドを焼いたのを注文しました。
スペイン料理の雰囲気に近いかな…?
お肉は赤身のうま味が凝縮されている感じで、噛めば噛むほどアミノ酸を感じます。
カボチャもしっとりと焼きあがっていて、アーモンドの香ばしさと味がマッチしています。
両方とも美味しいかったですよ!
美味しかったんですけれど…
だめだ、舌が肥えてきてしまったかも。
昨日の宿の晩ご飯が美味しすぎて、評価が辛口になってしまいます。
旅の初日に来ていたら、それこそ感動していただろうなと思います。
ただ、料金は40$(約3300円)と、やはり少しお高めでした。
お腹も一杯になって、眠たくなっているのですが、今日はもうひとつイベントを予約してあります。
それは、クラシックコンサートです!
Hobart Town Hall のなかで、チャイコフスキーの弦楽器4重奏を聞くという、オツなイベントです。
出国前にチケットをインターネットで購入し、現地で受け取るように指定していました。
こんな趣のある建物に入ると、
日本のコンサート会場とは違った雰囲気に包まれます。
年齢層はご年配が少し多めですが、学校の課外活動のような集団もいます。
どんな演奏なのでしょうか、今から楽しみです。
夜の20時になり、開演です!
おおぉ、厳か!
おぅ、
ぅ、
ぐぅ…zzz
案の定、ぐっすりと寝てしまいました。
目が覚めると、インターバルに入ったのでしょうか、会場後ろの扉が開いています。
そこでは、なんと皆さんワインを片手に話しているではありませんか。
どうやら数ドルでグラスワイン(もちろんタスマニアのワイン)やジュースを提供しているみたい。
みんな親しげに話し合っている光景は、日本のインターバル中とは少し違うなぁと感じました。
さて、しばらくすると後半です。
感想としては…、もちろん、ぐっすりでした。
部屋に戻ると22時半になっていたので、急いでシャワーを浴びて就寝です。
もう、体力の限界です。
ではまた、明日。