4日目 クルーザーツアーと体調不良

しょーいちです。
3日目の夜から、全身に倦怠感があります。
風邪の前兆なのか、旅行の疲れが出ているのか。
少し旅行にも馴れて、飽きてきているのかもしれません。

でも、今日も楽しいツアーが入ってます。
気を取り直していきましょう。

朝食は管理人さんが車で運び、玄関口に置いていくスタイルです。
朝からイチャイチャしていても、問題なくご飯が食べられます。
1人旅行でごめんなさいね!

さて、届いた朝食がこちら。

お宿の朝食
パンは焼き立てでモチモチでした。

完全に2人用ですね。
両方食べてやったよ。美味しかったよ!
窓からはこんな景色が見えるんだから、そりゃもう、美味しいよ!

窓からの景色
部屋から外をみた景色。

ご飯を食べたら、クルーズツアーへと出発です。
今回は PENNICOTT WILDERNESS JOURNEYS の “Bruny Island Cruises” というツアーに参加します。

https://www.pennicottjourneys.com.au/

集合場所までは近いので、散歩がてら歩いて向かいます。
今日もめちゃめちゃ良い天気です。

ツアー集合場所までの海岸

集合場所の建物でレクチャーを聞いた後、近くの桟橋から出発です。
船に乗ると、全員にポンチョが配られます。
波しぶきと風避けを兼ねているそうで、しっかりした生地のポンチョです。

乗客みんなにポンチョが配られる。

みんながポンチョを着たら出航です。
クルーザーがゆっくりと進んでいきます。

少し岸から離れると、再度、船頭さんから緊急時などのレクチャーをしてもらいます。
これがなかなか面白い。

飛行機の安全案内を真似して「緊急時は一番近い非常口から脱出してください」と左右を指さします。
もちろん、逃げ出した先は大海原。脱出もへったくれもありません。
思わず笑ってしまいました。

今日は天気が良く、波も穏やかそうなので、脱出する心配は無いでしょう。
空も海も、まぶしいほどにキラキラしています。

海と空の綺麗な青

船頭さんが「これから本格的に揺れるから、酔い止め必要な人いる?」と聞いて回ります。
僕は乗る前に酔い止め薬を飲んでいたため、バッチリです。

海外の薬ですが、無料で酔い止めを頂くことができます。

酔い止めが配られたら、今度こそ出発です。
すごいスピードで船が進んでいきます。

すぐに湾の外に出て、ブルニー島の崖側を眺めに行きます。
地形の成り立ちや特徴を教えてもらいながら進みますが、僕の英語力では少しも分かりません。
でも、島を見る角度で地形が変わることは分かりました。

ここから見ると、オレンジ色の地層が見えますね。

オレンジの地層

けれど、少し進んで角度を変えると、石の切り立った崖になります。
上が見えないほどの断崖絶壁です。
石に凹凸があるので、クライミングで登りたくなります。

岩の崖

この先も地層の変化が様々ありました。
ブラタモリで紹介されたら、きっと面白いだろうと思える濃密さです。

地層の他にも、間欠泉をあげる岩や、ちょっと卑猥な形に見える岩山などを回ります。

卑猥な岩山

ここの英語だけは、なぜか理解できました。
下ネタは世界共通ですね。

生き物たちもいました。
まずは鵜です。船頭さんが「中国の漁では、鵜を使って漁をする」という鵜飼い漁の話をしていました。


鵜飼い漁を調べてみると、日本の方が歴史は古いようですが、漁法としては様式化して鮎のみを捕獲しています。

中国では今も一般漁法として、コイなどの鵜が捕まえられるサイズなら獲っているそうです。

オーストラリアでは行わないみたいですね。

鵜の群れ
写真に写りきらないほど沢山います。

そして、セイウチです。
みんなして岩辺に寝転がっています。
ボートの音が近づくと「なんだよー」ってな気持ちでこちらを向きます。

セイウチ達

船がセイウチの近くに行くと、すごく獣臭いにおいが漂ってきます。
海上で風も吹いているのに、ここまでにおうのですから、スゴいにおいですよ。

起き上がるセイウチ
ボートが近づくまでは、寝転がってました。

他の岩場には、アシカっぽい子もいました。
やっぱりこちらもくつろいでますね。

顎がかゆいアシカ

「そろそろ帰るよー」と船頭さんが言った時、ふと1匹のアシカと目が合いました。

「なんだ、帰るのか」とでも言いたげで、妙に堂々としていました。

手を振ると、首を左右に振ってくれました。

アシカと別れたあと、来た道を全速力で帰っていきます。
太陽が頂点まで登りギラギラと眩しい中、船がどんどん速度をあげます。

風圧が僕のおでこを襲い、残り少ない毛根が悲鳴を上げます。
写真では伝わらないですが、ものすごい速度で走ってます。

ツアーの帰り道

やがて毛根も諦めたのか、こんどは眠気が襲ってきました。
波の揺れと酔い止めの効果に苛まれて、うつらうつらとしてました。

10時から乗って12時半までのクルージングでしたが、大満足の内容でした。
ちなみに費用は135$ (約12000円)と少しお高め。
しかし、価値はあると思いますよ!
英語が分かれば、解説も聞けてもっと良かったでしょうね。

クルージングが終わっても、眠気が止まりません。
急いで宿に帰り、ゆっくり昼寝をしました。

目を覚ますと15時になっています。
昼ご飯を食べてなかったので、お腹が空きました。
せっかくなので、甘いものでも食べに行きましょう。

そこで向かったのが、Bruny Island Berry Farm という農場。
ここではベリーソースの乗ったパンケーキが食べられるのです!

ベリーファーム正面

パンケーキと紅茶(約20$ 1600円)を注文して、番号札をもらいます。
まだ気温も暖かいので、外で待ちましょう。

外で待ちます。

待つこと5分。
ついにやってきました。

ベリーソースの乗ったパンケーキ

可愛いー! これは美味しそう!
一口食べると、口の中一杯にベリーの弾けるような甘酸っぱさが広がります。

パンケーキを頬張りつつ、紅茶をいただきます。
自然を見て、食べて楽しめる、贅沢なひと時。
鳥がさえずる、穏やかな午後。

椅子からみた景色
椅子から見た景色。

もはや貴族ですね。
もっぱら、独身貴族です。

お腹も満たされ、帰りに海岸沿いを散歩していると、アヒルっぽい鳥がいました。

かわいいアヒル。
丸っこいシルエットが可愛かった。

写真を撮ろうと傍に行きましたが、警戒心が強くて進めません。
僕はアヒル好きなので、何とかしてお近づきになりたかったのですが、飛んで逃げられてしまいました。

宿に帰る頃には日暮れになり、晩ご飯の準備をします。
昨日の残りがありましたので、レンジで温めて食べました。

食事の片づけも終わり、少し寝るまでに時間がありました。
ふと、外に出てみます。

すると…

ブルニー島の星空
無数の星空。スマホでもこれだけ撮れるほど。

満天の星空が広がっていました。
昔見て、衝撃が走った星空です。今も変わらず、星が瞬いています。

大人になった故か、昔よりも感動が薄れてしまったのは残念でしたが、それでも圧倒されるほどの星空です。

あぁ、これを見に来たんだった。
忘れていた旅の目的を思いだし、ようやく念願が叶ったんだと実感しました。

体の疲れと夜の寒さがあったため、少しの間しか見れませんでしたが、それでも心に残る星空でした。

では、また明日。